コラム > 萩原と荻原 - 間違えやすい名字
"萩原"と"荻原"間違えやすい名字
間違えられるようになった時期
萩原さんと萩原さんが間違えあれるようになった時期はいつごろからなんでしょうか?
ある萩原さんの話では年賀状も「荻」原と間違えられることが多いそうです。そんな萩原さんのお話によると、よく間違えられるようになったのはスキーの荻原兄弟が有名になったころだそうです。
荻原兄弟とは双子の兄弟で共にスキー・ノルディック複合の選手。 兄の健司選手は1992年アルベールビルオリンピック、1994年リレハンメルオリンピックの冬季オリンピック2大会連覇、更に世界選手権でも1993年(個人・団体の2冠)、1995年(団体)、1997年(個人)で金メダルを受賞。 1998年長野オリンピックでは兄弟そろって代表を務め、さらに兄の健司選手は日本選手団主将となり全選手を代表して選手宣誓を行った。
それまでは荻原さんよりもむしろ萩原さんの方が、いわば幅を利かせており、例えば俳優のショーケンこと萩原健一さんや萩原流行さんなどテレビでもおなじみの方がいらっしゃいました。
"萩"とは
"萩"はとてもきれいな花が咲く昔から人々に愛されている植物で、秋の七草とも言われています。漢字にも「秋」の字が含まれていますね。
その証拠の一つとして万葉集があります。万葉集には4516首のの内、その約三分の二に当たる1700余首に植物が詠み込まれ、その種類は海藻や苔類まで含めると160種に及びますが、その中で最も多く詠まれている植物が"萩"なのです。
ちなみに10位までのランキングは以下の通りです。
- 1位:萩(ハギ):142首
- 2位:梅 :119首
- 3位:ぬばたま(ヒオウギ):79首
- 4位:松 :77首
- 5位:橘(ニッポンタチバナ):69首
- 6位:稲(田や穂なども含む):57首
- 7位:葦(アシ):49首
- 8位:桜 :46首
- 9位:をばな・すすき・かや(ススキ):44首
- 10位:柳(シダレヤナギ):36首
"荻"とは
"荻"は湿地帯に生息する植物です。写真を見てもらうとわかりますが、荻はどこかコメに似ています。
荻は見た目だけでなく生息する地域も米によく似た植物であることから、稲作に適した土地に自生することが多いようです。
このため、昔の人々は田んぼを切り開く際の目印とされていました。荻はこのようにお米を食べてきた日本人の農耕文化には欠かせないとてもありがたい植物だったです。
"萩"と"荻"の違い
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