貴之さんの由来

子は宝もの。外見よりも気高く美しい心で人から尊ばれ、敬われる存在になるように。また、栄えるようにという願いを込めて名付けた。

今でも明確に覚えています。 小学校二年生の頃、宿題として 「自らの名前の由来を親に聞いてくる」 というものが出された… が、兄には自らの名前から一字取って命名したという父。 では自分は？と問うと 『特に無い』 と返され、しつこく聞くとゲンコツが降ってきた 『そんなに親の威厳を潰したいのか！』 と。宿題だと言えば 『嘘をつくな！親に嘘をつくろくでなしめ！』 と言われ後日学校で宿題を出した担任教師に伝えるとみんなの前で 『みんな、この子は宿題をやってこなかったばかりか、嘘をついて言い逃れしました。みんなはこんな嘘つきになってはいけませんよ？』 と言い放ち、うそではなく親に聞いて確認してほしいと伝えると 『そんなことできるわけないでしょ！』 と言われ、なぜできないのか？と問うと 『私の立場を考えてよ！』 と激昂して叫ばれて自分もみんなも絶句し…以降、担任教師からは問題児、父からは嘘つきとして見られるようになりました。 35歳になった今でも、あんなことを口走った父と担任教師を怨んでいます。 この名前には意味が無い。だから変えたい。もしくは死にたい。 そう考えたことも多々ありますし今でも嫌いです。 名前で呼ばれたくもありません。願わくば同じ思いをする子供が生まれないことを祈ります。 安易な命名は子供を苦しめます…どうか多くの人にこの事を知っていただきたく思います。

己を気高くって聞いた。