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日本一長い苗字

漢字で一番長い苗字

全国で最も長い苗字は5文字で「勘解由小路」、 「左衛門三郎」、 「鶴ヶ屋大沼」、 「梅乃屋角谷」等があります。 「勘解由小路」(かでのこうじ)は藤原氏の子孫で公家の子孫で日野家流に属する旧堂上家といわれています。現在では四国方面にお住まいの方が多いようで 家武者小路実篤の親戚とも言われています。
左衛門三郎」(さえもんさぶろう)は現在では北関東に住んでいる方がいらっしゃるようですが、名前の由来等は定かではありません。 旧幕時代、堂上家の正親町三条も五字姓であったが、明治に至り嵯峨に改称しています。

珍名を紹介した難読姓氏辞典には、宮内庁にある中興武家諸系図で発祥の地が丹波とされる「釈迦牟尼仏」(みくるべ)と言う苗字が掲載されています。 この釈迦牟尼仏は、相模国足柄上郡三廻部(みくるべ)村(現:神奈川県秦野市三廻部)より興り三廻部を称し、丹波に移った一族が称したようです。 なぜ「釈迦牟尼仏」という字があてられたかというと、三廻部村には、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)の廻りを三回まわるという習わしがあり、村名として「三廻部」という字があてられたりが、人名としては「釈迦牟尼仏」をあてたようである。

実在したお名前では正親町三条さんというお名前もありました。このお名前は大臣にまで昇進できるくらいの高い公家の一族のもので、明治3年に名前が長いこと、また同じ高家に三条家があることなどの理由から嵯峨姓に改名されました。 また「梅乃屋角谷」さん、「梅乃屋角谷」さんなどもいらっしゃいますが由来等は不明です。 それ以外にも「十二月一日」(しわすだ)、「十二月晦日」(ひずめ)、八月一日宮(ほずのみや)など過去には五文字の苗字が過去にはあったようですが、改称したもしくは通称で、 現在実在する方はいらっしゃらないようです。
さらに外国の方が日本語名を名乗る際に苗字のように使っているものでは「阿布都乃比」(あぶどうなび)さんがあり、調べていけば他にもある、 もしくはこれから増えていくかもしれませんね。

4文字は調べるとそこそこ多く代表的なのは「勅使河原」(てしがわら、てしがはら)「小比類巻」(こひるいまき、こびるいまき)、 「大豆生田」(おおまえだ、おおまめだ、まめうだ)、また戦国時代に活躍した高知の「長曽我部」(ちょうそかべ)さんなどがおります。 ちなみに、名前も含めて最も長いのは15文字で野田江川富士一二三四五左衛門助太郎さんだとか。

読み方で一番長い苗字

富山県の「燕昇司」(つばくろしょうじ)、岩手県の「十良沢」(じゅうりょうざわ)、宮崎県の「南正覚」(みなみしょうがく)、 北海道の「明上山」(みょうじょうやま)などがあります。

いずれも珍しい苗字ですが「一番合戦」(いちばんがっせん)という苗字もあったようです。 なんだか舌を噛んでしまいそうな名前ですが、それぞれに由来がある由緒正しい名前かもしれませんね。
みなさんも名前の由来でおもしろいものがありましたら教えてください。

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