豊田 姓の由来

先祖は三原市の忠海出身です。

徳之島をルーツに持つ豊田です。昔は豊（とよ）一文字でした。一時期二文字がはやり田をつけて豊田になったと聞いています。一文字は劉、金、王、黄など他国の人と間違われるのを嫌ったようです。真偽のほどはわかりません。

うちの場合は、豊田（とよた）で、元々は平家で瀬戸内海の海戦にて落ち延び、以後は四国の山中で生活してきた一族のようです。（四国時代の詳細は解りません） 明治生まれの祖父は、長男ではなかった事から大阪に出て器用さを活かして彫刻刀を自ら作り、原木から創造する独自の欄間彫刻の制作と販売を大阪にて行っておりました。 未だに大阪の有名結婚式場や公共施設の広間などに展示しているものが残っていると聞いています。 私の父は、祖父が最も活気付いていた頃に長男として大阪で生まれ、お弟子さんに育てられるといった裕福な幼／少年期を過ごしたようですが、第二次世界大戦の影響で祖父が作品や財産を当時の国に寄進した後に疎開、四国の山中にて戦後まで厳しい生活の中、暮らしたそうです。 祖父の才能は父が受け継いでいるとの事で、祖父は後継として父を育てようとしたようですが、親子の折り合いが悪く、父は戦後数年で四国の家を出て大阪で鞄工場の住み込みから仕事を始めたそうですが、幾つかの転職の後に、あるメーカーに営業として勤め始めてから、器用さが認められ広報責任者となり、折からの高度成長期とも重なった事からテレビCMの制作やパッケージ、展示会の準備など...多忙でも楽しい日々を送っておりましたが、好景気が終わりを告げる頃には、元々営業畑で成績もトップでしたので、営業の新規開拓に回り、本人としては不本意であり、勤め人である事に後悔していたようです。 私も変なお話ですが、幼稚園時代に画の先生から天才と言われたり、小学生の頃には「少し知恵が遅れている！」と当時の担任の先生から言われる反面「君は芸術の分野でやっていけるだろうからいいね！」などと言われていました。 それは、決して嬉しい事ではありませんでしたが、外科系の医師になりたいとの希望を父に撥ね付けられ、結局言われるままに美術からデザインの道を志し、結局アートディレクターと時々デザイナーの仕事で就職〜自営とこれまで三十数年を過ごして参りました。 豊田の性で便利な事は即、覚えてもらえる事ですね。 年配の方からは「とよだ」と呼ばれる事が非常に多いですね。 名称としては「トヨタ自動車」が余りに有名過ぎて、「一族の人？」などと尋ねられた事も多いです。 慣れると「本田君」とか「松田君」とか呼ばれたりしています。 父は、現役の頃はトヨタ車に乗っていました。私は輸入車を含めてトヨタ車以外に乗っています。