家系図の作り方
名字の種類
日本人の名字の種類は30万種類以上あるといわれています。これは日本の名字研究の第一人者であり「日本苗字大辞典」の著者、系譜学の祖である太田亮氏や丹羽基二氏によるものです。
しかしながら近年様々な研究により、実際には10万種類前後しかないとも言われています。
ちなみに本サイトでは14万強種類の姓を把握しております。名字につきましては年に一度独自の調査により徐々に精査していく予定です。。
日本人の姓は増えているのか
家計図作成をしている所がいくつかあって、以前いろいろ調べてみた事があるんですが、調査を頼むとかなりの金額がかかる。
しっかり調べようと思ったら100万単位です。
ただですね、自力でも結構調べる事が出来るし、運がよければ1,000年位遡ることが可能です。
現在の戸籍制度が出来る前は、お寺が市役所や区役所代わりだったんですね。
地域に住んでいる人達は、代々同じお寺で葬式をあげる檀家さんな訳で、そこには檀家さんの台帳が保管されていますので。
自分の実家のそばにあるお寺さんが古くからそこにあり、戦災などの被害を受けていない場合、誰でも1,000年位は遡る事が出来る可能性があるわけです。
戸籍調査
戸籍調査の方法とは
戸籍調査の方法はいたってシンプルです。
方法はただ「作りたい家系の、役所に現存する戸籍をすべて手元に集める」ことです。
例えば、自分の苗字の家系図を作りたい場合は、通常であれば父親→そのまた父親と苗字を遡っていきます。
ですので、自分→父親→そのまた父親と、つながりがわかるように戸籍をすべて取得していきます。
STEP.1 自分の本籍地を確認する
まず第一に、自分の本籍地を知る必要があります。
自分の本籍地を知っている方はそのままでOKです。
自分の本籍地を知らない方は、「住民票」を取り寄せる必要があります。
住民票には本籍地の記載がありますので、本籍地を確認することができます。
本籍地に関しては勝手に変更するものではありませんので、住民票を取り寄せる前に実家に連絡をしてみると判明する可能性も高いです。
STEP.2 本籍地の役所へ戸籍を請求する
次に、家系図を作成するために必要な戸籍を取り寄せましょう。
本籍地と住んでいる地域が一緒の方は窓口へ行くと請求することができます。
本籍地と住んでいる地域が別の方は、郵送でも請求することができますよ。
その際、大事なポイントがありますのでチェックしておきましょう。
STEP.3 戸籍を受け取る
書類を受け取った場合、その書類の内容で今後の展開が異なってきます。
まずは、最古の戸籍を受け取れた場合です。
戸籍というのはそもそも明治初期から作られておりますので、当然現存する最古の戸籍も明治初期のものになります。
ですので、自分の戸籍を遡っていき最古の戸籍にたどり着いた場合は戸籍調査も同時に終了となるわけです。
また、戸籍には法律上の保存期間が設けられていますので、保存期間を経て廃棄されている可能性もあります。
廃棄されている場合も、その時点までで戸籍調査は終了となります。
次に、本籍地変更の通知があった場合です。
戸籍というのは、市役所を単位として戸籍の保存を行っています。
つまり、先祖代々同じ土地にいた場合は一回の請求ですべての書類がそろう可能性があるのですが、本籍地を変更している場合は変更前の本籍地の役所へ戸籍の請求をする必要が出てきます。
この場合は、最古の戸籍にたどり着くまでSTEP.2とSTEP.3を繰り返し行っていきます。
文献調査
実家には昔からの書物や巻物が残っている場合がおおいので、ひとつずつ書類を確認していくことで戸籍調査からは判明しなかったご先祖様の情報を得ることができるかもしれません。
お寺(菩提寺)
菩提寺というのは、先祖代々が眠っているお墓があるお寺だと考えてください。
お盆やお正月に帰省するとき、家族でお墓参りにいきますよね?
その時のお墓のある場所のお寺のことを菩提寺と呼びます。
なぜ、文献調査で菩提寺なのかというと、菩提寺には「過去帳」と呼ばれる菩提寺で管理されてきた記録が存在します。
この過去帳をみると、戸籍よりもさらに深いご先祖様の情報を得ることができる場合が多いです。
ただし、菩提寺の過去帳というのはとても貴重な代物です。
お寺のご住職と仲良く顔見知りであれば拝見することができますが、お互い顔も名前もしらないようでは拝見することは難しいでしょう。
その場合は面識のある家族や親戚を連れて行ったり、戸籍謄本と身分証をもって身元を明かすなど工夫をするとよいでしょう。
また、拝見させていただけるとしてもその場ですぐにというわけにはいきません。
過去帳は個人情報の塊ですので、ご住職様は念入りに見せてもよい部分かどうかを確認する必要があります。
さらにこの過去帳、解読には大変時間がかかります。
何百年も昔の文字ですので、すらすらと読める代物ではありません。
ですので、過去帳に記載されている範囲や保存の状況次第ですが、数か月は待たなければいけないことも多いです。
ご住職様もお忙しいので、このことを念頭に入れておきましょう。
聞き込み調査
現地調査
現地調査の代表的な方法は実際に足を運ぶことにあります。
家系調査をしている段階で見つかった最も古いご先祖様にゆかりのある土地へ実際に足を運んでみます。
そして図書館や歴史博物館、市役所、お寺などをめぐりそのさらにご先祖様を追っていく形となります。