公手 姓

【皆さんからいただいたコメント】

• 公手氏 ①丹波氷上郡の名族であり、鵜草葦不合尊からの出自である。 公手氏は安藝守(あきのかみ)に任命されその子孫は加茂庄梶原村に。 この「加茂庄梶原村」がどこにあるのかが検索してもハッキリと見つけ出せないんだけど、公手安藝守なので、現広島県で昔、加東郡と言われてた土地に加茂庄(賀茂)は京都の賀茂荘園があった地域を加茂庄と呼称してて加東郡の中に梶原村の名称があるからおそらくそこが公手家の一時的な居住地になってたのかも。 丹波の荻野悪右衛門(赤井悪右衛門)こと赤井(荻野)直正に客分として信濃から招かれていたが、旧氷上郡で現兵庫県丹波市にある黒井城が落城【 天正７年（１５７９）に明智光秀の攻撃で落城。黒井城は織田家の支配下に入り、斎藤利三 が城主となる。本能寺の変後は堀尾吉晴が入るが、天正１２年（１５８４）に赤井時直（直正の弟)ら赤井氏の残党が立て籠もる事件があったことから、それ以前に堀尾吉晴は黒井を去り、城は廃城に なっていたものと思われる 】した時からそのまま此の地に住んだ。そこは古墳氏家の南茅南の北の方に在り。 「古墳氏家の南茅野」については不明。 丹波国氷上郡 黒井城主(領地拾二万石) 赤井悪右衛門尉直正 赤井直正 ttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E4%BA%95%E7%9B%B4%E6%AD%A3
• 丹波 黒井城 ttp://www2.plala.or.jp/shiroaruki/kuroi001.html ②用明天皇の皇子 磨呂子親王の臣に四天王と謂う者あり。いわゆる、(公手) (公庄) (鹽手) (松陰)の四氏にして、久手氏は丹後國河守村に長く住んでるという。『丹波志』天田郡條(項目)に「公手氏子孫前田村。磨呂子親王の臣に四天王という者あり云々とあり。」 丹波志っていう郷土史の中で書かれてると思われる。 京都府立総合史料館 デジタル展示室 ttp://www.pref.kyoto.jp/dezi/data/28.html 磨呂子親王の四天王伝説は大江の 酒顛童子 (酒呑童子)=(鬼)退治のお話しみたいで、丹後地方での１つの伝説には源頼光が天子様の勅命で六人の臣下とその大軍を引き連れて大江山で退治するみたいな伝説もあって、その他にも違う地方に似たような伝説が「ようはお伽噺的な」あちこちにあって、どれが根拠の元になってるのかさっぱりわからない。 源頼光の鬼退治での四天王の中には渡邊綱「後に肥前國の松浦地方を拠点とする豪族松浦氏の祖」が居たりで、苗字の由来以外の伝説に関しての部分はそれぞれどれかの伝説も模して擦り合わせて作られた伝説がたくさんある感じ… 何かの番組で日本のお伽噺は戦前なのか戦後なのか忘れたけど、たいがいのお伽噺は話の中の文章を所々改作してあるんだって言ってた。福沢諭吉がやったんだったかな。 ttp://www.geocities.jp/k_saito_site/bunken7.html 丹後の伝説ってホームページがあって、そこの中の四天王に関する伝説の１つの項目。 酒顛童子伝説の家々。頼光の手下かそれとも鬼の子孫か。 『福知山市北部地域民俗文化財調査報告書－三岳山をめぐる芸能と信仰－』（2002市教育委員会）に、（酒顛童子伝説の家々） この地域には大江山伝説以外にも、興味深い家伝承がいくつか見られる。その一つが、用明天皇の皇子麻呂子皇子の鬼賊退治伝説である。『丹波志』には次のようにある。
• 一、小田家 子孫　 野端村 　　　先祖ハ麻呂子親王ノ臣ト号ス内也ト云。河口郷小田村ニ子孫住ス。（中略） 　　　分家、同下小田村中西氏、長田村高橋氏、丹後国加佐郡河守町住ス公午デ(多分、公手 久手の読みまたは書き間違い)氏、又公庄氏・塩于(多分塩(鹽)手の間違い)氏・松陰氏、皆麻呂子親王臣ノ筋也。 　 これによれば、野端（福知山市上川ロ野花）の小田家をはじめ、多数の家が麻呂子皇子の家臣の家筋を主張していたことが窺える。この小田家は麻呂子皇子から拝領した鎧を家宝としているが、この鎧は紫宸殿田楽で前立の武者役が身につけるものである。 また、天座の田楽で猩々の舞を務めるのは桧屋の武田一族であった。武田氏武田信玄ゆかりの者がこの地に移り住んだものという。 上野条の山中家も大変興味深い伝承を伝えている。 山中家は屋号を「あらた」と称した。ある夕暮れの雪の中、旅の僧侶が一夜の宿を乞うた。「あらた」の老婆は快く招き入れたが、お出しする食べ物がないので、他人の畑のものを盗んできてお膳に供した。ところが「あらた」の老婆は足の指がなく摺り粉木のようであったため、足跡から老婆の所行が村人に知られてしまう。そこでお大師さまは老婆の信心に免じて、足跡を隠すために雪を降らせた。陰暦十一月十七日には必ず雪が降ると言い伝えられている。この雪を「擂り粉木隠し」とか「あと隠し雪」と言っている。「あらた」では、毎年陰暦十一月十七日には食事とお布団を用意して待っている。翌朝に近所の人たちが集まってきて、そっと布団に手を入れるとぬくもりがある。「あったかいなぁ、やっぱり今年もお大師さんが宿っちゃったなあ」と言って喜んだという。この行事は昭和十年頃まで続けられていた。 こうした家伝承については、今後の研究がまたれるところである。（西尾正仁）
• ①聖徳太子の弟に「麻呂子皇子」という人がいます。奈良の西南にある當麻寺（当麻寺たいまでら）を開いたとされていて、「当麻皇子（たいまのみこ）」とも言われます。先日奈良の国立博物館で「當麻寺展」が開かれていて大阪に行く途中立ち寄って見ました。大和の三輪山から西を見ると當麻寺のある二上山（にじょうさん）が見えます。山の名前は雄岳、雌岳という2つの頂上を持つ山という事から来ています。山の西側は、「近つ飛鳥」（河内飛鳥）と呼ばれ、陵墓・古墳など多く残っていて、東側の葛城市には、麓に當麻寺がある。という場所です。 當麻寺は、後世仏教の世界では奈良から見て西方の日の沈む場所という事で極楽世界を体現している場所といった意味を持ったようです。このお寺も色々興味深いのですが、今回は深くは取り上げないことにします。 麻呂子皇子ですが、「大江山の酒呑童子退治」ではなく「大江山の鬼退治」をしたことでも知られています。 当時、丹後国の三上ヶ嶽(現在の大江山)に、英胡(エイコ)・軽足(カルアシ)、土熊(ツチグマ)というの三鬼を首領とする多くの鬼がいました。麻呂子親王は、岩田・河田・久手・公庄の四勇士を引き連れ鬼退治に出かけます。額に鏡を付けた白い犬に助けられ、皇子は無事に役目を果たしたというものです。 参照→凡海郷というブログ その前にもこの地には日子坐王の鬼退治の話があります。参照→「うら」の話 また後世にも先ほど書いた「酒呑童子」を源頼光と四天王が退治する話があります。どうも大江山は鉄の生産などと関係が深いようで、やはり同じく鉄の生産と関係が深い伊吹山にもこの酒呑童子の話は違う形で残っています。つまり、鉄を取り合ったという話が大江山などを中心に残ったのでしょう。ヤマトタケルは、逆に伊吹山で返り討ちにあったのかもしれません。参照→ 伊吹山に関連して　その２ ところで、麻呂子皇子の鬼退治で気になるのは鏡を額につけた白い犬です。これは、何かを象徴しているんでしょう。
• ②猿田彦を祀る伏見稲荷は、秦氏が造った神社ですが、猿田彦は以前書いたように（ 鏡と蛇）鏡と関係しますし、狼や犬を抽象化したと考えられる狐も稲荷には関係します。 参照→猿田彦と秦氏 もっと簡単に言えば、鬼退治に行く桃太郎には、「猿」、「犬」、「キジ」がお供をしますね。私は、この猿や犬は秦氏の助力を表していると思うのです。ただ、キジの意味はずっとわかりませんでした。最近思っているのは、八咫烏（やたがらす）を祖先とする賀茂氏（加茂氏）ではないかな？ということです。 賀茂氏は、秦氏と勢力を二分する大勢力だったと考えられますが、元々は二上山のある葛城の辺りの出身ですし、麻呂子皇子はその母も葛城氏出の葛城広子であり、彼に助力をしただろうことは理解できるからです。また、「キジ」ではありませんが「カラス」が先祖という点では、こじつけですが多少関連もあるからです。