部のつく苗字はなぜ多い?
概要
ランキング
部のつく名字は全ての名字のルーツ!?

なぜ古代では部のつく苗字が多かったのか

仕事からつけられた名字

他にも川の渡しのお仕事をしていた人が渡部(わたべ)とよばれたり、
矢を作るお仕事の人が矢作部(やつくりべ)と呼ばれており、それが縮んで「矢部」となったり、
高級織物を作っているひとは綾部、
亀の甲羅を割った占いをしていた人は浦部、
白鳥を捕まえる仕事のひとは鳥取部(とっとりべ)、
子供を教育を管理する人は小子部(ちいさこべ)、
偉い人の赤ちゃんをお風呂に入れる人は湯坐部(ゆえべ)、
犬を飼育し、要所を護衛する仕事の犬養部(いぬかいべ)等もあります。
近くに住んでいた人由来

今はない部のつく苗字
神服部(かんはとり):伊勢神宮に年に一度奉納していた神様の着るものを織っていた人
氷部(こおりべ):山奥の寒い場所で氷を作り、管理し、夏になると都に運び、天皇へ献上するという職業の人。当時冷凍庫等ない時代なので、夏の氷は金よりも貴重だったと言われています。
など今はいないと思われる名前もあります。
部のつく苗字が減った理由
現在はそれほど多くはない部のつく名前ですが何故古代日本でこれほど多かった苗字が減少してしまったのでしょうか。
そえは地方豪族が権力を持つようになった後、その強大化を恐れた中央政権は体制を改革し縦割り社会へと変革しました。
このためいままで各地域でやっていた仕事である「部」は解体されてしまったため、「部」のつく呼び名で人を呼ばなくなりました。
こうして部のつく名前は減少していたたのです。
とはいえ仕事としての呼称である部のつく呼び方は減りましたが、当時部のついた有力者など、地名として残ったものも多くありました。
ところがさらにこの地名からも部のつく名前が減ってしまう事が発生します。
