東日本では一つの名字が占める割合が高い地域が多く、そのため全体的に名字の種類も少ない傾向にある。 東北地方では佐藤姓が圧倒的に多く東海地方特に静岡県では鈴木姓が圧倒的に多いという具合だ。
関東地方でも佐藤や鈴木姓は多く、クラスに駆らなず一人はいるといった苗字があるといえる。
一方西日本は名字の種類が多く、推定8~10万種類あるといわれる。
西日本で多い苗字は山本や田中ですが、東日本のように圧倒的に多いという漢字はあまり受けないのではないでしょうか。 特に関西地方および瀬戸内海地方にこの傾向が強い。
ただし沖縄は例外的に全国と苗字の構成が異なります。
こうした理由を解明するカギは、名字を使い始めたそもそもの目的にある。
名字は家と家を区別するためにつけられたものであり、名字の数が増え始めた平安時代。 西日本、特に瀬戸内海地方では農業技術が発達し人口の増加が著しかった、そのため家が増え、 職業や住んでいる場所等親戚同士であっても区別するために次々と新しい苗字が生まれた。
一方東日本は蝦夷地などと言われ狩猟で生計を立てている人々が多く、人口もなかなか増えませんでした。 結果的に集落の人口もすくなく、それほど多くの名字を必要としなかったと言えます。
こうした理由から名字が多い地域と、また一つの名字が占める割合が多く苗字の種類が少ない地域が分かれてしまったのです。