苗字西住の由来

西住姓に関する由来のページです。人口の多い地域、使われている漢字、"西住"を冠する発祥の地、苗字成り立ちや出自といった様々な観点でルーツを検証しています。また皆様よりよせられた苗字の由来、逸話等を掲載しております。本ページに掲載されていないルーツや逸話をご存知の方は是非教えてください。

名字の由来と起源

【皆さんからいただいたコメント】

鎮西金沢流北条氏を研究する福岡の学芸員です。金沢(北条)種時の男子政時と金沢(北条)時継の女子が元弘三年五月以降に規矩(北条)高政の猶子となり、規矩・糸田の乱の際に規矩荘から糸田荘に西遷した由来で西住を通称名字にしました。西住政時の男子と千葉胤紹の女子は婚姻関係にあることは肥前千葉氏の胤紹流末の系図に記されています。また、能登国の浄土宗僧侶は西海極楽浄土への安住を求めて西住を名字としています。さらに、西行法師の友である西住法師に帰依した信徒も西住を名字にしています。よって西住姓は鎌倉時代と南北朝時代に武士系と僧侶系の２系統から別々に興った名字といえます。あと支配者のみが地名を名字にしたというのは誤りですよ。
戦前の北九州の町長さんに金澤北條氏の末裔の西住さんという方がいらっしゃいました。戦後のどの時期か分かりかねますが関東方面に一族で移りすまわれたようです。家紋は三ツ鱗紋と丸に加賀梅の紋を使い分けていたようです。
9代執権北条貞時の時代に鎌倉幕府の出先機関として鎮西探題が博多に設置されました。探題職には金沢流北条氏の庶子や赤橋流北条氏の庶子が就任しましたが、元弘3年(1333年)5月に鎌倉幕府が滅亡すると、鎮西探題も滅ぼされました。最後の鎮西探題赤橋(北条)英時は討死しましたが、北条氏の一族や縁者は熊本(阿蘇)や北九州(現在の八幡西区あたり)に隠遁し、建武政権下や南北朝時代の初期の頃は北条氏の残党狩りが激しかったため、北条一族は仏門にはいったり帰農したり商人になったりさまざまですが、その中で鎮西氏や西住氏を名乗った庶流もいました。

西住さんの由来をこちらで募集中です!!

西住さんの由来・ルーツ、起源や逸話などをご存知の方教えてください。よろしくお願いいたします。

文字の意味から由来を探る

‘西’の由来

種類：	象形文字
意味：	にし。
由来：	ざる・かごを描いたもので、栖セイ（ざる状の鳥の巣）にその原義が残る。ざるに水を入れるとさらさらと流れ去って、ざるが後に残ることから、日の光や昼間の陽気が、ざるの目からぬけるように流れ去る方向、つまり「にし」を意味することとなった。

‘住’の由来

種類：	会意兼形声文字
意味：	すむ。すまう。すまい。とどまる。
由来：	丶印は、一か所にじっとたつ灯火を示す。主は、丶印（灯火）の下に燭台ショクダイを描いたさまで、定立して動かないの意を含む。住は「人＋音符主」で、じっとたって動かないの意。主

地名から由来を探る

地名ルーツの名字は多いため地名に名字が含まれるものを見てみましょう。「西住」を含む地名を都道府県ごとに表示しています。

埼玉県

所沢市西住吉(にしすみよし)[所沢市]

大阪府

大阪市住之江区西住之江(にしすみのえ)[大阪市住之江区]

山口県

山陽小野田市西住吉町(にしすみよしちょう)[山陽小野田市]

※発祥の地や何らかの関わりがあることを保障するものではありません。もし記載の地名と発祥の関係をご存知の方は是非教えてください。

住んでいる地域から由来を探る

本サイトのデータでは西住姓の方は全国に750世帯ほどいるようで、日本で10103番目に多い名字のようです。最も多く住んでいらっしゃる都道府県は兵庫県のようです。その後福岡県、熊本県にいらっしゃる方が多くなっているようです。西住姓の方は上位３位までの都道府県における地名には見られないため、地名から来た名字ではない可能性が高いです。

順位	都道府県	世帯数
	兵庫県	約220
	福岡県	約170
	熊本県	約110
	大阪府	約80
	石川県	約50
	神奈川県	約40
	東京都	約40
	京都府	約20
	愛知県	約20
	千葉県	0～10前後